あの頃の理想と重なる今の姿

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娘が風邪をひきはじめ、

近所の病院に行きました。

 

子どもがもっと小さかった頃、

しょっちゅう通っていた

先生一人の小さな病院。

 

久しぶりに行くと

受付のおばちゃんが

顔を覚えてくれていて

「あらぁ、大きくなって〜」と

娘に声をかけてくれた。

 

「何年生になったの?」と聞かれて

「4年生…」と照れながら答える娘。

 

「弟くんも小学生?」と、

その場にいない息子の事も

今でも覚えてくれてた。

 

「もう2年生になりました」

私がそう答えると、

「ずいぶん楽になったでしょう^^」

昔を懐かしむような優しい笑顔。

 

外は寒かったけれど

心が温かくなりました。

 

 

懐かしい場所と懐かしい声。

数年前の記憶が少しずつ蘇ります。

 

娘が幼稚園の頃、

気管支が弱くて

すぐに咳がひどくなった。

 

夜中に咳き込み

何度も何度も目が覚めて

娘の背中をさすった。

 

寝不足が続くと

昼間に眠くなり食欲が落ちて

次第に体力も落ちてきて

幼稚園を一週間休むこともあった。

 

病院に行く時に

2歳下の息子を連れていくのが

それはそれは大変だった。

 

息子を抱っこしてあやしながら

娘の体調を気にしつつ、

今か今かと順番を待つ。

 

えぇ〜今!?というタイミングで

トイレに行きたがる。

 

小さくて静かな待合室に

ワチャワチャした声が響く。

 

あの頃の私は

一ミリも余裕がなくて

必死な顔してたんだろうな。

 

そんな姿を

優しい眼差しで見守ってくれて

温かい言葉をかけてくれました。

 

娘が治ったと思ったら

今度は息子が体調を崩したりして、

お薬手帳があっという間に

一冊終わるほど沢山通った病院。

 

あの頃と比べると

子どもたち本当に丈夫になった。

めったに風邪をひかなくなった。

 

私も楽になったんだなぁ。

改めてその事に気づかされました。

 

当時は待合室で小学生くらいの子が

じっと座っている姿を見て

いいなぁと羨ましい気持ちになった。

 

今まさにその姿になっていたのに

全然気づけてなかった。

 

自分の理想はいつだって

先のことを思い描いていて

叶う時には次の理想に変わってる。

 

まわりと比べて無い物ねだりして

今の子どもの成長に感謝できてなかった。

 

あの頃の理想は、

朝までぐっすり眠ること

ゆっくりお風呂に入ること

一人の時間をもつこと

 

小学生になって

自分で登下校することも

夢のように思っていたなぁ^^

 

当時の私が今の私を見たら

なんて贅沢な!って思うだろうな。

 

少し前までは

子どもたちに早く大きくなってほしい

そう思ってた。

 

それは自分がラクになりたいから。

 

でも今はゆっくり成長してほしい。

 

そう思えるってことは

それだけ手がかからなくなってきた証拠。

 

おばちゃんの言葉を聞いて

昔の理想と今の子どもたちの姿が

きれいに重なりました。

 

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炊き込みご飯の残りでおにぎり。

 

もうすぐお腹をすかせて帰ってきます。

 

ほんと騒がしいけれど元気が一番。

 

今日は優しい気持ちで

迎えられそうです^^